研修旅行1から少し間があいてしまいましたが、
パート2(完結編)という事で、宿泊先で発見した興味深い
建物についてご報告したいと思います。
私たちが宿泊したお宿「霧の郷たかはら」は、熊野古道沿いにあり
世界遺産・熊野古道を訪問するため日本国内からはもちろん、
世界中からのお客様がたくさん訪れることで有名なお宿です。
(皆さまご存じの通り、現在は新型コロナウイルスの
影響で宿泊者数は急減してしまったようですが…。)
とにかくオーナー夫妻とスタッフさんのおもてなし、そして
自然の力を感じられる素敵なお宿なのですが、そのお宿の裏で
発見した上の写真の建物を皆さまご存じでしょうか。
「アースバックハウス」日本語に直訳すると「土嚢の家」。
まさにその名の通り、土嚢を積み上げて作る建物で、
こちらのアースバックハウスはオーナーさん自ら
土嚢を積み上げて作ったものだそうです。
たかはらでは、労働力と引き換えに食事・宿泊場所を提供する
WWOOF(ウーフ)という仕組みを取り入れているのですが、
そのウーフを利用して訪れた宿泊者たちが、このアースバック
ハウスに寝泊まりし、お手伝いを通して地元の方々と交流する
仕組みだそうです。素敵な取組みですよね。
アースバック工法とは?
①基本どこにでもある “土” を建材に用いるので、環境に対しての
付加も少なく、資材調達に困らない。
②混合土を袋に入れて積み上げるシンプルかつユニークな建構造。
③耐震耐火耐久性に優れ、直線を組立てる木造、鉄骨、
鉄筋コンクリートと違い曲線形状が容易に表現できる。
エコでローテクニック、構造の自由度・デザイン性があり
災害にも強いなんて、建築の可能性が広がりますね!
制作過程も楽しそうでいいですね。
マチデコラボでもこの工法を利用して何か作れないか…
早速みんなに相談してみたいと思います。
マチデコラボ 宮本でした。